忍者ブログ
GLASS-tylusのブログです
[319] [318] [317] [316] [315] [314] [313] [312] [311] [310] [309]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「コーニング・ガラス美術館名品選※1」、とても勉強になります!

ひと段落して、ようやく見終えることができました。

また見たくなったら予約して借りてこよう・・・( ̄▽ ̄)


この写真集には、コーニングガラス美術館所蔵の、紀元前から最近のものまで、3500点もの作品が掲載されています。

とても丁寧に解説されており、分かりやすいです。

モザイクガラスの作品も、紀元前にエジプトで作られたものや、その後のミルフィオリを使ったペーパーウェイトなどたくさん掲載されており、見応えがあります。


ガラス以外のことも勉強になります。

16世紀のドイツで使用された大型のグラスは、側面がボコボコとしています。

これは当時、まだフォークもナプキンも普及しておらず、手で食事をしていたため、油のついた指でビールなどの入った大型のグラスを持ってもつかみやすいようにとの工夫だったそうです。

16世紀といいますと、あちらこちらで新大陸や国が発見されたり、日本にも銃が伝わってきた時代です、北ヨーロッパでフォークが普及していなかったというのはちょっと意外でした。
(宗教改革よりもフォークの方が簡単ですし便利だと思います( ̄▽ ̄))

ナイフやフォークの普及は、更に1世紀後だったそうです。


そして、ショックなことも!

先日、「世界現代ガラス展 ’85※2」の中で、古代ローマの螢石製の杯に似ているものは、マーリングラスとも呼ばれるとありましたが、こちらの「コーニング・ガラス美術館名品選」の中の解説では、違うようなのです。

以下抜粋

 ムラ石Murrhine,Murrino
  ほたる石ともいう。ラテン語でムラ。英語の形容詞マリーン(murrhine、正確にはmurrine)、あるいはイタリア語の形容詞ムリノ(murrino)は、モザイク・ガラスまたはそれに類似したもの指すことがある。古代ローマの「ムリナ容器」がガラスで作られたものかどうかははっきりわかっていない。


・・・どうやら、マーリンではなく、マリーンのほうが正しいようです。

といいますか、ムリノでしたら、「モザイク・ガラスまたはそれに類似したものを指すことがある」とありますが、ミルフィオリ(ミッレフィオーリ)はそもそも、ムリーネというのです(ー_ー)

繋がりました。

・・・マーリンの方が良かったです、残念(T_T)



先日、ジョン・ル・カレのスマイリー三部作と一緒に、数冊、またガラスの写真集を借りました!

届いているようですので、近々図書館へ行ってこようと思います!(^▽^)/




※1 編集 横浜美術館学芸部 (1992年) 『コーニング・ガラス美術館名品選』 図書出版紫紅社
※2 編集 北海道立近代美術館学芸部 (1985年) 『世界現代ガラス展』 朝日新聞社
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
管理人のみ閲覧可能にする    
カレンダー
07 2025/08 09
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
フリーエリア
最新コメント
[09/05 imitazione cartier calibre]
[09/05 alhambra pendant necklace copy]
[09/05 cartier anello di oro replica]
[12/29 Groverself]
[12/26 gayenKinmhv]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
yumi
HP:
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright (c) GLASS-blog All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]