道立近代美術館で「アール・ヌーヴォーのガラス」展が始まりました!
という訳で、早速行って参りました。
初日は、デュッセルドルフ・ヘントリッヒ・ガラス美術館館長、デド・フォン・ケルセンブロック=クロジック氏の講演会が開かれるのです、行かいでか!
まずは展覧会から・・・
今回の展覧会では、実業家のゲルダ・ケプフ夫人が収集され、デュッセルドルフ美術館に寄贈された作品130点あまりが展示されています。
どの作品も様々なこだわりや物語があり、美しいだけではなく、細部まで見応えのある作品ばかりです。
印象に残った作品は何点もあります。
No.28(エミール・ガレ、ナンシー、1885-1890年頃)花器(つがいのトンボ)は、茶や黒、青がベースの本体に、金彩やエナメルで鮮やかにトンボが描かれており、目を引く作品です。トンボの胴体が、クネクネとS字型(より更にクネっと)を描いており、幻想的なありえない形態と写実的な部分と、絵自体も美しくおもしろいです。
No.58(エミール・ガレ、ナンシー、1899/1900年頃)花器(淡水魚)は、なんと、チョウザメやカワカマス、マスの3匹が花器の側面に配置された作品です。魚たちの表情がリアルなのも見ものですが、川の様子も丁寧に作られており、特に、川底の小石までもがキラキラと、粒粒と作りこまれており、とても見応えのある作品です。
少し離れていますが、壁には、その作品のデザイン画も展示されています「逆巻く波間から現れた魚の頭部の装飾のあるクリスタル花器の意匠」だそうです。
・・・どうして花器にチョウザメ・・・と、思いましたが、魅力的な作品です。
No.83(デズィレ・クリスチャン、フランソワ・クリスチャン、マイゼンタール1904年頃)花器(モクレン)は、無色のガラスに白、ピンク、緑のガラスを被せて、モクレンの花や枝、葉をエングレーヴィングの技法で沈み彫りし、部分的に白色部分まで深く掘り込んだ作品です、おもしろいのは、光の具合によって色が変わるところです、反射光と透過光を切り替えると、ガラスの色が変化します。
展示では、変化が見られるよう、切り替わるライトが用いられています、ぜひぜひ、じっくり観察してもらいたいです。
(ライトの提供はパナソニック株式会社エコソリューションズ社だそうです)
暗い展示場内ではなく、普通の、自然光の入る室内でもみてみたい・・・
No.96(アンリ・ベルジェ(ナンシー)のデザインに基づく、ドーム兄弟、ナンシー、1899-1902年)花器(プリュヴィオーズ)は、繊細な木々が描かれた作品で、更にエングレーヴィングの技法で表面が斜めに削られており、風や雨が吹きつけているように見えます、自然が美しく描かれている作品です。
個人的に部屋に飾りたいなぁ、欲しいなぁ、と思った作品です。
No.111(アンリ・ベルジェ(ナンシー)のデザインに基づく、ドーム兄弟、ナンシー、1903/1904年)花器(森の情景)は、こちらも何本もの木々が細かく描かれている作品です(「森の情景」ですし)、何色もの粉末ガラスを封入したせいなのか、酸の腐食のせいなのか、細くこまかい木々の枝葉の重なり合った隙間には、針であけたかのような小さな穴が無数にあり、そこから白い光がキラキラとし、それが木漏れ日のようにみえる、とても美しい作品です。
(これはわざとそうしたのでは、と思うのだけれど・・・違ったりして)
こちらも、屈んで、正面からジーッとみてみて欲しい作品です、感動します。
他にもたくさん、リアルなカタツムリが2匹もついた作品ですとか、シマシマな胴体に玉虫色の羽の甲虫がつけられた作品ですとか(どちらもカタツムリと甲虫は8cm強はありました(ー_ー;))、オパールのような美しいピンク色のスラッとした花器ですとか、不透明の鮮やかな黄緑に真っ赤なチューリップを配した作品ですとか、魅力的な(奇抜な?)見応えのある作品が展示されています!
こちらも、屈んで、正面からジーッとみてみて欲しい作品です、感動します。
他にもたくさん、リアルなカタツムリが2匹もついた作品ですとか、シマシマな胴体に玉虫色の羽の甲虫がつけられた作品ですとか(どちらもカタツムリと甲虫は8cm強はありました(ー_ー;))、オパールのような美しいピンク色のスラッとした花器ですとか、不透明の鮮やかな黄緑に真っ赤なチューリップを配した作品ですとか、魅力的な(奇抜な?)見応えのある作品が展示されています!
6月17日まで開催されていますのでご興味のある方はぜひ!
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